2012年2月9日木曜日

マレー半島の旅


19年前、勤めていた旅行会社を辞めてタイの
バンコクからマレー鉄道に乗って東南アジア放
浪の旅へ。‘自分探しの旅’であったように思い
ます。

帰りの航空券の予約はせずに、気が済むまで
旅を続ける予定でしたので、この時の晴々とした
解放感と期待感は何ものにも代えがたいもので
した。


途中下車した‘チャーム駅’で、列車を何時間
も待っていた時のこと。

辺りには何もないので、鳥のかん高いさえず
りだけが響いており、咲き乱れるブーゲンビリ
アの花を何も考えずに眺めていました。

この時は、同じような環境にあった友人との二
人旅でしたのでお互いに、今後の人生の事等
を話しながら時間を潰していたように思います。

私は友人に呟きました。  「日本に戻ったら花
屋に勤めようかな...」

特別に花に興味があったわけではなかったの
ですが、どうしてか..お花屋さんが自分には
向いているに違いない!と思ってしまったので
す。

この旅がきっかけで、花や植物の世界にのめ
り込んでいきました。


列車から眺める風景は、息をのむほど雄大
で、食べるもの、触れ合う人々、空気、匂い
文化・・・多くが日常生活とはかけ離れた世
界でした。

海外旅行の経験は、この旅の前にも何回か
ありましたが、本格的に旅の魅力に取りつか
れて、『個人旅行』という姿勢にスイッチが入
ったのも、この旅の途上で構築されたように
思います。

以来、花、植物観察・写真撮影を目的のメイ
ンに置いた旅行を20年ほど続けてきました。

これからも時々、ブログで紹介していきます。


マレー鉄道近辺の村。 ガチョウがお散歩しています。

宿泊したゲストハウス。 主に、このような宿に寝泊まり。
当時、1泊の宿泊費が1泊100円~数百円。連泊だと割引あり。
宿泊費、移動費、食費等の1か月の総額が5000円~10000円前後。


当時、‘焼き飯’や‘定食’が数十円~数百円。