2013年4月9日火曜日

ソシエテ諸島 マウピティ島 バイエア村

ソシエテ諸島のマウピティ島を旅行
したのは、忘れもしない1998年FIFA
ワールドカップでフランスが優勝した
年です。

旅行した期間がワールドカップ大会
期間に重なっていたために、フラン
ス領ポリネシアであるタヒチは大変
盛り上がっていました。
タヒチ旅行も後半にさしかかり、私
はタヒチ島からマウピティ島へと渡
りました。

マウピティ島はソシエテ諸島の中で
も特にキレイな海が残っているとこ
ろで、あまり観光地化も進んでいな
い素朴な雰囲気の小さな島です。

空港があるツアナイというモツ(小
島)に降り立つと、私の名前が書か
れた紙を持った少年が1人ボートで
迎えに来てくれていました。

少年は12才とは思えないほど巧に
ボートを操り、民宿のあるバイエア
村まで案内してくれました。

この島は何もないところなので、観
光客は日帰りか2,3泊してタヒチ
島等に戻るのが普通です。

民宿に到着して、とりあえず1週間
分の宿泊費を差し出すと笑顔で私
を歓迎してくれました。

日の出
日の入り
滞在期間中に家族のピクニックや漁
等に誘ってもらい、貴重な経験をする
ことが出来ました。

ピクニックは家族の秘密のポイントま
でボートで渡り、そこで皆で釣りをしま
す。魚はほとんど入れ食い状態で、面
白いように極彩色豊かな魚が釣れま
す。

大きくて美味しい魚は、後で市場に
持っていき、雑魚はその場で海水を
いれた鍋に入れて食べてしまいます。
食器を洗うのも砂と海水です。

タヒチアンの食事はやはり日本のも
のとは異なっていて、朝はフランスパ
ンにミルク、フルーツが少々。

昼がメインで大皿に盛られたタロイ
モの様々な料理や素揚げの魚、コ
コナツミルクでマグロの刺身を和え
たもの、デザート等々..

とても食べ切れる量ではありません。
食べられないといってもどんどん勧
められます。

夜も昼ほどではありませんがたっぷ
りとふるまわれます。

それが毎日続くので、食後は満腹を
通り越して苦しくてうなっていました。
ポリネシア人の体格が良いのが納得
がいきました。

日本人が一人で毎日島をうろうろし
ているのが珍しいのか、あちらこち
らの家庭からお茶に誘われました。

面白いのは記念撮影をした後、必ず
と言っていいほどフランスパンを1本
くれたことです。結果フランスパンを
2,3本抱えて宿に戻ることになりま
す。

サンゴ礁に囲まれた海は信じられな
いほど美しく、海を見てしまうと入ら
ずにはいられませんでした。

この島ではタヒチ語とフランス語し
か通じず、何か伝えたいときには大
変苦労しましたが、かえってお互い
の一挙一動に敏感になり仲良くなれ
た気がします。
ボートでやってきた少年
結局バイエア村には10日間滞在して
その後フランス人夫妻所有のティアパ
アというモツに渡りました。