2012年6月14日木曜日

歩みの途上


瑞々しい花の姿を見ていると、気持ちの
底の方にある澱みが、流されていくよう
な感覚があります。

この感覚は、幼少期の頃から感じていた
ことで、空地に咲いているオオイヌノフグ
リの青を見て、しみじみと清々しい気持ち
になっている自分がいました。

当時は恥ずかしいことだと思い、誰にも
言わずに、この内側から生じる感じ方に
一人浸っていました。

思えば、ずっとそういう感覚を追い求め
て、過ごしてきた気がします。

心が反応するものは捨てずに、繋ぎとめ
ておいていますが、時間の経過とともに
思いが形になり、豊かになっているよう
に思います。

何を基軸にして、歩んで行けばよいのか
を考える上で私にとって大切なことは、社
会的価値観や世間的評価に左右されるの
ではなく、心が反応し響いてくるものを
大事にする、ということです。

それが、暗闇の中の小さな灯のようなも
のでも、自分の思いの全てを注いだもの
であれば、結果はどうあれ一生懸命積み
重ねた過程が確実に残り、歩みは完結し
うるものだと思います。

最近では、切実な人生を歩めることは素
敵だと感じるようになりました。