胡蝶蘭は東南アジア等の熱帯地域が主な原産地です。市場で仕入れる胡蝶蘭は、温室で管理された鉢植えのためか夏の暑さはあまり得意ではないようで、風通しの悪い蒸し暑いお部屋等に置いておくと傷むのが早いです。市場でも冷房の効いたお部屋に置いてあります。
胡蝶蘭は樹上などに根を張って着生する「着生ラン」の一種です。熱帯雨林などの樹上で雨や霧、空気中の微量な水分を吸収して生きることができる性質があります。乾燥に強いのもその性質のためでしょう。
日本でも何年か育ててみて環境に馴染んで咲いたお花は、産地から出荷したてのお花よりは丈夫なのだと思います。もともと熱帯産なので日本の冬の寒さは苦手ですが..
納品した胡蝶蘭は、日本の暑さにも比較的強い品種(産地)のものを選びました。蕾も大きく膨らんでいるので、先端まで咲いてくれるでしょう。
見た目では花持ちの良さは判断できませんので、市場での情報や、胡蝶蘭を取り扱う花屋仲間の情報が頼りになります。