2012年1月20日金曜日

雪の日



今朝は生花の仕入れがありました。
早朝、部屋の窓から外を眺めると雪でした。

少し憂鬱な気分でしたが、準備を済ませて
車を走らせると、雪がフロントガラスに
あたって、はじけて。 いつもとは違う景色。

薄暗い中、雪を眺めながら運転していると
昔、雪の度にバスが止まって、自宅まで歩
いて帰ったことなどが思いだされました。

何だか次から次へと雪の日の記憶が
よみがえり、不思議な感覚になりました。

仕入れを済ませて、店に戻ってもやはり
雪は止まず。



午後になり、西東京までお供え用の
アレンジをお届けすることになりました。

雪はまだ少しだけ降っていて、空は鉛色。

市場で買ったおにぎり片手に、車を走らせ
て、新青梅街道をひたすら西へ。

新青梅街道は、車で走るには好きな道で
ゆったりとした気分でドライブ。

お届け先の方のことなどを、想像しつつ
雪を眺めながら運転していると、やはり
いろいろ思いだす、思いだす。
記憶回路を刺激するような‘何か’が
雪にはあるのでしょうか・・



12月の下旬から1月にかけて、亡くなられ
た方がとても多く、お供えのお花をたくさん
作りました。

お供えのアレンジを作るときに心掛けて
いることは、白上がりでも色を入れた場合
でも、飾った時にさびしくならないように
お届け先の家や、飾った時のシーン等を
想像しながら、上品に生き生きと見えるよ
うに活けるようにしています。

ボリュームばかりあって、単調なものや
雑な活け方をしているものを見ていても
しみじみと良い思い出に浸ることなどで
きないような気がします。

毎日、蕾が開く度に変化するアレンジの
形と花の香り、その微妙な変化を感じなが
ら少しでも癒されてもらえたらという思いが
あります。


お店に帰ってくると、『とんかつ』をお土産
に持ってきてくれたお客様が、待っていて
くれました。 

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